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借金がうつ・不安・自殺リスクを高める|でも、今ある借金は早く動けばそれを軽くできる

節約・お金
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借金は「お金の問題」だと思われがちです。でも、いろいろな研究を調べていくと、それだけでは終わらないことが見えてきます。借金は、じわじわと心と体の健康にも影を落とす。今日はその話と、いま借金を抱えている人が、どこから動けばいいのかを、できるだけ正直に書きます。

借金は、じわじわ心と体を削っていく

まず、いちばんはっきりしているのが、こころへの影響です。国内外の多くの研究が、借金・経済的な困窮は、うつ・不安・自殺リスクの上昇と強く関連すると報告しています。アメリカの約3万6千人を対象にした研究では、借金の負担がある人は、年齢や気分障害などを調整したうえでも、過去1年の自殺未遂の報告が約3.4倍多かった、という結果が出ています。

体や脳との関連を示す研究もあります。オーストラリアの成人431人をMRIで調べた研究では、経済的な困窮を経験している人は、記憶やストレスの調整に関わる「海馬」や「扁桃体」の体積が小さい、という関連が報告されました。さらに、借金と貧困が重なる人で認知症リスクが高い(中国・約1万5千人を約14年追跡)、大きな資産の喪失を経験した人は認知機能の低下が速い(米国・約8千人)、という長期研究もあります。

カギは「借金額」より「借金への不安」だった

この調査でいちばん大事だと感じたのが、日本人3,717人を対象にした研究です。そこでは興味深いことに、「借金があること」以上に、「借金を心配し続けていること」のほうが、うつや自殺念慮と強く関連していたのです。借金があっても、それを心配していない人では、精神的な不調とのはっきりした関連は見られませんでした。

これは、裏を返せば希望でもあります。心をむしばむのは、借金という「数字」そのものより、返済の不安を、出口の見えないまま抱え続けること。だとすれば——不安の対象を一つずつ減らしていく、つまり「動くこと」そのものが、心を守る薬になる、ということです。

日本でも、借金は自殺の原因に記録されている

つらい数字ですが、目をそらさずに。厚生労働省・警察庁の自殺統計では、自殺の原因・動機として「経済・生活問題」が分類されています。令和5年(2023年)は、経済・生活問題が5,181件。その内訳には、負債(多重債務)792件、負債(その他)389件、借金の取り立て苦719件、生活苦1,667件などが含まれています。

お金の問題が、人の命にまで関わっている。これは、公的な統計がはっきり示していることです。だからこそ、「たかが借金」と軽く見ないでほしいし、「されど借金」と一人で抱え込まないでほしい。

だから、借金は避ける。でも、今ある人を責める記事じゃない

結論として、借金は、できるだけしないに越したことはありません。とくに、生活のための借金や、金利の高い借入は要注意です。ここまで読んで、そう感じてもらえたら十分です。

でも、この記事は、いま借金がある人を責めるためのものではありません。むしろ逆です。いまある借金は、早く動けば、必ず軽くできます。大事なのは、放置して不安を抱え続けないこと。次で、その「動き方」を順番に書きます。

今、借金がある人へ——放置せず、順番に動く

やることは、シンプルです。

  • ①「見える化」する:借入先ごとに、残高・金利・毎月の返済額を、紙に全部書き出す。不安がいちばん大きいのは、正体が分からないときです。
  • ② まず無料の公的窓口に相談する:お金がなくても相談できます。消費者ホットライン「188(いやや)」、法テラス、各自治体の多重債務相談、日本貸金業協会の相談窓口など。「相談する」だけで、道が見えることは多いです。
  • ③ 法的な選択肢を知る:任意整理・個人再生・自己破産といった「債務整理」で、返済を大きく軽くできる場合があります。長く払い続けた借金には、過払い金が戻る可能性も。

早く動くほど、選べる手が多く、そして「心配の対象」が減っていきます。それは、さっきの研究が示した「不安を抱え続けない」ことに、そのままつながります。債務整理の具体的な進め方や、相談先の選び方は、こちらの記事にまとめています。

そして、二度と借金に戻らない——支出を見直す

借金を軽くするのと同時に大事なのが、これ以上ふくらませない・二度と借りない体をつくることです。ここからは、当ブログで書いてきた具体策を、まとめて紹介します。ポイントは一つ。一つひとつは小さくても、こうした「やるかやらないか」の分かれ道は、一人に数十個はあります。全部を拾っていくと、合計は年間で数万〜数十万円、長い目で見れば数百万〜数千万円の差になります。

① まず、「これも借金」と気づく

残価設定ローン(残クレ)の高級車や、「1円スマホ・100円スマホ」。安く見えても、その正体は借金だったり、割高な支払いが続く仕組みだったりします。まずは“借金だと気づく”ところから。

② 固定費を見直す(毎月・自動で効く)

いちばん効くのが固定費です。一度見直せば、あとは何もしなくても、毎月ずっと効き続けます。

③ 日々の小さな支出を締める(倹約)

④ 「減らす」だけでなく、「増やす・時間を作る」

支出を締めるのと同じくらい、収入と時間を増やす発想も効きます。

くり返します。大事なのは、この発想です。こうした見直しは、一人に数十個はある。その一つひとつを拾うかどうかで、合計は年間数万〜数十万円、長い目で見れば数百万〜数千万円の差になります。当ブログでは、これからも、こうした具体策を一つずつ増やしていきます。

いま、つらくて仕方がない人へ

もし、返済や生活のことで「消えてしまいたい」と思うほど追い詰められているなら、どうか一人で抱えないでください。話すだけでも、少し軽くなります。

・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間)
・いのちの電話(ナビダイヤル):0570-783-556
・お金の相談:消費者ホットライン 188 / 法テラス

受付時間などは変わることがあるので、各窓口の公式サイトでご確認ください。借金は、必ず解決の道があります。命より重い借金は、ありません。

まとめ|借金は、数字以上に「心」をむしばむ

借金は、お金だけの問題ではありません。慢性的なストレスを通じて、うつや不安、そして自殺リスクにまで関わりうる——研究は、そう示しています。そして日本の研究では、「借金額」より「借金への不安を抱え続けること」が、心に効いていました。だから、借金はできるだけ避ける。そして、いまある借金は、放置せず、早く動く。それが、お金だけでなく、あなたの心と体を守ることに、まっすぐつながります。

※本記事は一般的な情報の紹介であり、医学的な診断・治療や、個別の財務助言ではありません。相談窓口の連絡先・受付時間は変わることがあるため、利用時は各窓口の公式情報をご確認ください。

参考:厚生労働省・警察庁「令和5年中における自殺の状況」、借金負担と自殺未遂に関する研究(米国, PubMed 33989465)、経済的困窮と海馬・扁桃体の体積に関するMRI研究(PATHプロジェクト, PMC 3375885)、借金・借金への不安と精神健康に関する日本の研究(PMC 10580597)ほか。

@tk_fooddeli

フードデリバリー・Amazonフレックス・宅急便で5年以上稼働する現役配達員。軽トラで20万9,000kmを走り抜き、現在は軽スーパーハイトワゴンで稼働中。実体験ベースで、軽自動車稼働・維持費・お金の話を発信しています。

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