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そのもうけ話、相手は「知らない人」です|うまい話に乗らないための見分け方と断り方

保険・税金
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「知らない人に話しかけられても、そのままついて行っちゃダメ」「ものをくれるって言われても、もらっちゃダメ」——子どもの頃、大人からそう言い聞かされた人は多いはずです。

実は、この原則はお金の場面でもそのまま効きます。むしろ、大人が引っかかる「もうけ話」のほとんどは、見ず知らずの相手からの誘いです。ここでは、なぜ大人はこの当たり前を忘れてしまうのか、うまい話に共通する構造、そして見分け方と断り方を、公的機関のデータと相談事例から整理します。

先に結論

  • 「知らない人にはついて行かない」「知らない人からものをもらわない」。子どもの頃に言われた原則は、お金の場面でもそのまま効く
  • 大人になると、丁寧な言葉・権威・SNS・「投資」という装いで、この基本を忘れさせられる。中身は同じ「知らない人からのもうけ話」
  • 共通構造は「知らない相手」+「簡単・高利回り・今だけ・あなただけ」。一つでも揃えば、まず疑う
  • SNSで著名人やその関係者を名乗る投資勧誘の相談は1年で約9.6倍に急増し、平均契約額も数百万円規模。いったん振り込むと取り戻すのは難しい
  • 個人名義の口座への振込指定、追加費用を払わないと出金できないと言われたら、確実に詐欺
  • 乗らない・その場で決めない・自分で調べる。困ったら188

子どもの頃に習った原則

まず、出発点を思い出します。

「知らない人に話しかけられても、ついて行っちゃダメ」「ものをくれるって言われても、もらっちゃダメ」。これは、誰もが子どもの頃に言われた、ごく当たり前のことです。お金の場面でも、本質はまったく同じです。見ず知らずの相手が、わざわざあなたに「儲かる話」を持ってくる。その時点で、まず警戒するのが普通です。

子どもが守れるこの原則を、大人が守れずに引っかかってしまう。問題はそこにあります。

なぜ大人はこの原則を忘れるのか

ここが本題です。

大人が引っかかるのは、相手が「知らない人」に見えなくなるからです。丁寧な敬語、専門家や著名人のような肩書き、SNSでつながっている安心感、「投資」「副業」という前向きな響き。子どもの頃の”知らない人”が、スーツやDMや広告に化けているだけなのに、その装いに目を奪われて、「そもそもこの人は誰なのか」という一番大事な問いを忘れてしまう。

どれだけ言葉が丁寧でも、どれだけ立派な肩書きでも、あなたが実際に知らない相手なら、それは「知らない人」です。

うまい話の共通構造

引っかかる話には、だいたい同じ形があります。

「知らない相手」+「簡単・確実・高利回り・今だけ・あなただけ・絶対に損しない」。 この組み合わせは、ほぼ罠だと思って差し支えありません。

考えてみれば当然です。本当に確実に儲かる話があるなら、その人は他人に教えず、自分でやります。それを、見ず知らずのあなたにわざわざ持ってくる理由がない。「あなただけ特別に」と言われた時点で、特別なのは相手の都合のほうです。

これまでの手口も、全部この派生

このシリーズで扱ってきた手口は、入り口が違うだけで、中身はどれも「知らない人からのもうけ話」です。

電話でも、DMでも、広告でも、知り合いを装った勧誘でも、根っこは一つです。「誰だか分からない相手から来た、うますぎる話」。そう捉えれば、入り口が変わっても同じように対処できます。

いま急増しているのは「著名人を装う投資話」

データと事例で見ておきます。

国民生活センターによると、SNSで著名人や評論家、投資家、あるいはその関係者を名乗って投資を勧誘するトラブルの相談は、2022年度から2023年度にかけて約9.6倍に急増し、1件あたりの平均契約額も数百万円規模に高額化しています。いったん振り込むと、被害を取り戻すのは難しいのが特徴です。

実際の相談では、こんな流れが報告されています。有名な評論家の投資相談という広告からメッセージアプリに登録すると、そのアシスタントを名乗る人物から投資話が届く。有名人なら信用できると思って振り込むと、利益を増やすためにと追加を求められ、次々と振り込んで総額が膨らむ。運用画面では利益が出ているように見えるのに、いざ出金しようとすると「手数料や税金を先に払わないと出せない」と、さらにお金を要求される。著名人は、本人に無断で名前や写真を使われているだけです。

なお、投資資金の振込先に個人名義の口座を指定されたら、それは詐欺です。振り込まないでください。

見分けと、断り方

迷ったら、お金を動かす前に、三つだけ自分に問いかけてください。

  • 誰から来た話か。 自分が実際に知っている相手か。「知らない人」ではないか
  • なぜ自分に、こんないい話が来るのか。 都合がよすぎないか
  • 急かされていないか。お金や個人情報を求められていないか

そして、対処はシンプルです。乗らない。その場で決めない。自分で調べる。 著名人の名前が出てきたら、その人の公式アカウントなどで注意喚起が出ていないかを確認する。少しでも不安なら、消費者ホットライン「188(いやや)」に相談してください。

まとめ

  • 子どもの頃に言われた「知らない人にはついて行かない」は、お金の場面でもそのまま効く。もうけ話のほとんどは、見ず知らずの相手からの誘い
  • 大人が引っかかるのは、相手が丁寧さ・権威・SNS・「投資」の装いで”知らない人”に見えなくなるから
  • 共通構造は「知らない相手」+「簡単・高利回り・今だけ・あなただけ」。一つでも揃えば疑う
  • SNSで著名人らを名乗る投資勧誘は1年で約9.6倍に急増、平均契約額も高額。個人口座への振込や出金時の追加請求は確実に詐欺
  • 乗らない・その場で決めない・自分で調べる。困ったら188

知らない相手からのうまい話には、乗らない。子どもの頃に習ったその一線を、お金の場面でも引くだけです。

この罠は、相手が「知らない人」だと思い出すだけで避けられます。

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