※本記事の料金・手数料は 2026年6月時点 の情報です。Google Playの手数料は2026年中に大きく変わる予定で、サブスク価格も改定が多いので、契約前に各サービス公式サイトの最新情報をご確認ください。
以前、「iPhoneのアプリから契約すると割高になるApple税」の記事を書きました(→ iPhoneで契約すると損する「Apple税」の正体)。そうすると当然、「じゃあAndroidは?Google税はないの?」という疑問が出てきます。
結論から言うと、Google税もあります。でもiPhoneのApple税より“軽い”ことが多いんです。しかも2025〜2026年で、その仕組み自体が大きく崩れてきています。今回はそのあたりを、できるだけ正直に整理します。
そもそもGoogle税ってなに?
仕組みはApple税とまったく同じです。
Androidのアプリ内(Google Play経由)でお金を払うと、その決済はGoogleの課金システムを通り、アプリ提供会社はGoogleに手数料を払います。歴史的には最大で売上の30%ほど(サブスクや小規模事業者は15%)。会社はその分を価格に上乗せするので、Google Playのアプリ内から契約すると割高、ブラウザ(Web)の公式サイトから契約すると安い、という差が生まれます。ここはApple税と同じ構造です。
なので基本の対策も同じで、割高な第三者アプリは、アプリ内ではなくWebの公式サイトから契約するのが正解です。
でも、AndroidはiPhoneと違う。だからGoogle税は“軽い”
ここからがGoogle税の面白いところで、iPhoneと違う点が2つあります。
① Googleの自社サービス(YouTubeなど)は、Androidだと上乗せなし
Apple税の代表例だったYouTube Premium。iPhoneのアプリだと月1,680円ですが、Android/Webだと月1,280円です。
なぜか。YouTubeはGoogleの自社サービスなので、Googleが自分で自分に手数料をかけません。だからAndroidユーザーは、最初からWebと同じ安い価格で使えています。あの有名な「同じYouTube Premiumなのに400円違う」問題は、実はiPhone固有の話だったわけです。YouTube Musicも同様です。
② Androidは昔から「外で買う」「他のストアを使う」ができる
iPhoneは長らく、App Store以外からアプリを入れることができませんでした。一方、Androidは昔からサイドロード(公式ストア外からのインストール)や他社アプリストアが使えました。さらに後述の法改正・裁判で、外部決済への誘導も認められています。
つまり、Androidは「Google税を避ける逃げ道」が最初から多い。ここがiPhoneとの決定的な差です。
上乗せされるもの・されないもの(具体例)
- されない(Androidは最初から安い):YouTube Premium・YouTube Music などGoogleの自社サービス。iPhoneだけが割高。
- される(Web契約が安い):第三者の有料アプリ。たとえばニコニコプレミアムは、Web(月額払い)790円に対してGoogle Play定期購入は990円で、Androidでも+200円のGoogle税がかかります(※2026年8月にWeb側が990円へ値上げ予定で、以降は差が縮みます)。マッチングアプリなど、アプリ内課金が割高な第三者サービスも同じ考え方です。
要するに、Googleの身内(YouTube等)はAndroidなら安い。よそ者(第三者アプリ)はWeb契約が安い、と覚えておけばOKです。
【2026年最新】Google税は、いま急速に崩れている
ここがGoogle税のいちばんのニュースです。Googleは、Appleよりも踏み込んだ形で「開放」を迫られています。
Epic Games裁判でGoogleが敗れた
「フォートナイト」のEpic GamesがGoogleを独占禁止法違反で訴えた裁判で、Google Playストアのやり方が独占と認定されました。米最高裁はGoogleの差し止め一時停止の申立てを却下し、Googleは2025年10月22日までに、Google Play課金の強制をやめ、手数料のかからない外部決済への誘導や、ストア外でのアプリ配布リンクを認めるなどの変更を迫られました。その後、2025年11月にGoogleとEpicは和解に向かい、Android上で「登録アプリストア」を簡単にインストールできる仕組みや、外部決済リンクの解禁などを含む合意案がまとめられました。
スマホ新法(日本)でも外部課金・代替ストアが解禁
日本でも2025年12月18日に「スマホ新法」が全面施行され、Google PlayでもApp Storeと同様に、外部決済やApp Store/Play以外のストアが使えるようになりました。
2026年、Googleが手数料を大幅引き下げ
そして決定的なのが手数料です。Googleは2026年3月、Google Playのストア手数料を引き下げ、決済手数料とサービス手数料を分離する新体系を発表。サービス手数料は標準20%、サブスクは10%、プログラム参加なら新規インストール分は15%に下がります。この新体系は地域ごとに段階的に施行され、日本国内向けアプリには2026年内に新ルールが適用される予定です。
つまり「Google税=一律30%」という前提は、Androidでは特に速いペースで過去のものになりつつあります。
今すぐ安くする方法(Androidユーザー向け)
- Googleの自社サービス(YouTube等)はそのままでOK。Androidなら最初からWebと同じ安い価格です。
- 第三者の有料サブスクは、Webの公式サイトで料金を確認。アプリ内より安ければ、ブラウザから契約する(契約後はアプリで普通に使えます)。
- 外部決済が使えるなら使う。新法・裁判の影響で、アプリ内から外部サイトに飛んで安く払える例が今後増えていきます。
- (上級者向け)他社アプリストアやサイドロードという選択肢もAndroidにはあります。ただしセキュリティの自己管理が必要なので、慣れていない人は無理に使わなくて大丈夫です。
まとめ:Google税はあるが、iPhoneより軽い
- Google PlayもAppleと同じく手数料を取る(=Google税はある)
- ただしYouTubeなどGoogleの自社サービスは、Androidなら最初からWeb価格で安い
- 第三者アプリは、Apple税と同じくWeb契約が安い
- Androidは昔からサイドロード・他社ストアが使え、Google税を避けやすい
- Epic裁判・スマホ新法・2026年の手数料引き下げで、Google税は急速に崩れている
「Android+必要なものはWeb契約」が、いちばん損しない組み合わせです。iPhoneを使っている人は、前回のApple税の記事もあわせてどうぞ。
※料金・手数料は2026年6月時点のものです。Google Playの手数料は2026年内に変わる予定なので、最新情報は各公式をご確認ください。

