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残業と通勤が奪うもの、Uber Eats の配達が取り戻すもの

配達パートナー向け
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「もっと働けば、いつか報われる」——そう信じて、今日も定時のあとに机に向かっていませんか。あるいは、片道1時間の電車に揺られて、席にたどり着く頃にはもうくたびれている。それでも「みんなそうだから」と、自分に言い聞かせて。

私はUber Eats をはじめとした軽自動車の配達を5年以上続けています。会社員をやめてこの働き方になって、いちばん実感が変わったのが「残業」と「通勤」でした。この2つが、じつは科学的にも“働く人を幸せにも生産的にもしない”ことが、近年の労働研究でわかってきています。今日は、慶應義塾大学の研究者がまとめた書籍『働き方の科学』(佐藤豪竜著・ダイヤモンド社)のエビデンスを手がかりに、残業と通勤が私たちから何を奪っているのか、そして Uber Eats の配達が何を取り戻せるのかを、正直に書いてみます。

「もっと働けば報われる」は、本当だろうか

日本の職場には、「長く働く人ほど頑張っている」という空気があります。定時で帰ると、やる気がないと思われるのではないか。急ぎの用事もないのに、なんとなく周りに合わせて残る。心当たりのある方は多いはずです。

けれど、その「長く働くほど良い」という前提は、データで見るとかなりあやしいものです。気合いや根性の問題ではなく、そもそも人間の体と頭には、成果を出せる時間の上限がある——そのことを示す研究があります。

週48時間を超えた瞬間、生産量は頭打ちになる

労働時間と生産量の関係を丁寧に調べた有名な研究に、経済学者ジョン・ペンシルヴェルによる分析があります(Economic Journal, 2015年)。これは第一次世界大戦中のイギリスの軍需工場で働いた人々(その多くは女性)のデータをあらためて分析したもので、書籍『働き方の科学』でも「砲弾の生産量」の話として紹介されています。

結論はこうです。労働時間が週48時間くらいまでは、働いた時間に比例して生産量が増える。ところが48時間を超えると、生産量は頭打ちになる。 つまり、それ以上長く働いても、成果はほとんど積み上がらなくなるのです。

さらに書籍では、週63時間を超えると疲労でミスが増え、生産量はむしろ下がってしまうことにも触れられています。象徴的なのは、週56時間働いた場合と週70時間働いた場合で、生産量がほとんど変わらないという事実です。1日あたり2時間以上も長く働いているのに、成果は変わらない。その2時間は、いったいどこへ消えているのでしょうか。

「休まない」ほど、生産性は落ちる

同じ研究は、休みの取り方についても示唆に富んでいます。1週間に1日も休みがないと、生産性が約10%下がるというのです。

面白いのは、同じ「週42時間」でも、休みの入れ方で結果が変わる点です。週7日を毎日6時間ずつ働くよりも、週6日を7時間ずつ働いて1日しっかり休むほうが、生産性は高くなる。人は働いた分だけ、体力・気力・集中力を回復させる時間が必要で、その回復が足りないまま次の週に突入すると、パフォーマンスがじわじわ削られていく。ごく当たり前のようでいて、職場ではいちばん軽視されがちな事実だと思います。

長時間労働が、静かに体を壊す

生産性だけの話ではありません。長時間労働は、健康そのもののリスクを高めます。査読を経た医学研究では、長い労働時間が高血圧・脳卒中・うつなどのメンタル不調・労働災害の増加と関連することが、くり返し報告されています。

「自分は体力もメンタルもタフだから大丈夫」——そう思っている人ほど、無理を無理と感じないまま溜め込んでしまう。書籍でも、仕事にやりがいを感じて打ち込んでいる人ほど、知らないうちにストレスを抱え、あるとき突然メンタルを崩す危険があると指摘されています。わずかな超過でも、毎日・毎週と積み重なれば、体は確実にそのツケを覚えています。

見落とされがちな“第二の労働”——通勤時間

ここで、もうひとつ大事な話をします。通勤時間です。

通勤は給料が出ませんが、拘束されているという意味では、実質的な“第二の労働”です。そして、その負担は目に見えにくい。労働政策研究・研修機構(JILPT)の分析によると、通勤時間が長い大都市圏——千葉・埼玉・神奈川・東京・大阪などでは、平日の睡眠時間が短くなる傾向があります。長い通勤が生活時間を圧迫し、いちばん削られるのが睡眠、というわけです。

片道1時間なら、往復で1日2時間。週5日で10時間。1年で500時間近く。これを「労働ではないから」と数えずにいるうちに、私たちは人生のかなりの時間を、成果にも収入にもならない移動に使っています。

残業も通勤も、会社員は「自分では減らせない」

ここまで読んで、「わかってはいるけど……」と感じた方が多いと思います。そこが、いちばんつらいところです。

残業を減らそうと思っても、周りが残っていれば帰りづらい。通勤を短くしようと思っても、引っ越しには限界がある。書籍『働き方の科学』でも、日本の職場で「長く働く人」が評価されやすいのは、個人の意識だけの問題ではなく、日本特有の雇用システムと人事評価の仕組みが深く関係していると解説されています。

つまり、残業も通勤も、多くの会社員にとっては「自分の意思では減らせないもの」なのです。科学が「減らしたほうがいい」と言っても、構造がそれを許してくれない。ここが会社員という働き方の、いちばん苦しい部分だと私は思います。

Uber Eats の配達は、残業と通勤をゼロにできる——ただし条件がある

私が軽自動車の配達を選んで、はっきり変わったのがこの2点でした。

通勤がありません。 家を出て走り出した瞬間から、それが仕事です。満員電車もなければ、着いた頃には疲れている、ということもない。

付き合い残業もありません。 上司も先輩もいないので、「みんな残っているから帰りづらい」という空気そのものが存在しない。今日はここまで、と自分で決めて終われます。

ただし、ここは正直に書きます。Uber Eats の配達は、際限なく走れば、それはそれで長時間労働になります。 稼ぎたい一心で1日12時間走れば、さきほどの「週48時間を超えると頭打ち」「休まないと生産性が落ちる」という話は、そのまま自分に返ってきます。科学の教訓は、Uber Eats の配達パートナーにも等しく当てはまるのです。

会社員との違いは、成果や健康を犠牲にしない働き方を選べるかどうか——その上限を、自分で引けるかどうかにあります。会社員は構造上それが引けない。Uber Eats の配達は、引こうと思えば引ける。この一点が、私にとっては決定的でした。

もうひとつ、これも正直に。Uber Eats の配達は収入が不安定で、有給も社会保障も会社員ほど手厚くありません。だから誰にでも勧められる働き方ではないし、会社員を下に見るつもりも一切ありません。これは「どちらが偉いか」ではなく、自分の時間の主導権を、誰が握っているかという話です。

人と関わらない仕事を探している人は、人と関わらない仕事で稼げる?40代・50代からでも始められる Uber Eats の配達という選択肢も読んでみてください。

まとめ——大事なのは、時間の“配分”を自分で握ること

科学が出している結論は、案外シンプルです。長時間の労働も、長時間の通勤も、私たちを幸せにも生産的にもしてくれない。もっと働くことより、どう配分するかのほうが、ずっと大切なのです。

そして、その配分を自分で握れるかどうかで、働き方の景色は大きく変わります。Uber Eats の配達は、その主導権を取り戻すための、ひとつの現実的な手段です。

これから Uber Eats の配達を始めてみようかと考えている方は、こちらのスタートガイドにひととおりまとめてあります。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の始め方|軽自動車で配達パートナーに登録するまでの7ステップ

Uber Eats の配達パートナーに登録する

自転車・原付バイク・軽貨物車両で登録できます。稼働する日や時間は自分で決められます。登録したら、早めに1回目の配達まで済ませておくのがおすすめです。

Uber Eats 配達パートナー募集

また、私自身が会社員時代の残業や通勤で実際に「何時間」「いくら」を失っていたのか、その生々しい実額はnoteに書いています。あわせて読んでいただけると、この記事の話がもっと身近に感じられると思います。
サービス残業と通勤で、人生から5,000万円が消えている(note)
通勤に「人生8年分」使っていた|通勤ゼロで働くという選択肢(note)

出典

  • John Pencavel「The Productivity of Working Hours」The Economic Journal, Vol.125, No.589 (2015)(第一次大戦期・英軍需工場データの再分析/週48時間前後で生産性が頭打ちになること等)
  • 佐藤豪竜『働き方の科学——エビデンスが明かす「健康」も「生産性」も手に入れる方法』ダイヤモンド社
  • 労働政策研究・研修機構(JILPT)「生活時間と健康の確保に関わる働き方」(通勤時間と平日睡眠時間の関係)
@tk_fooddeli

フードデリバリー・Amazonフレックス・宅急便で5年以上稼働する現役配達員。軽トラで20万9,000kmを走り抜き、現在は軽スーパーハイトワゴンで稼働中。実体験ベースで、軽自動車稼働・維持費・お金の話を発信しています。

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