フードデリバリーや宅配で車を使っていると、避けて通れないのが維持費と車両費の問題です。「オイルはこまめに替えないとエンジンが壊れる」とよく言われますが、実際のところどうなのか。そして、稼働車両をできるだけ安く手に入れるにはどうすればいいのか。5年間、軽トラと軽自動車でフーデリ・宅急便・Amazonフレックスを掛け持ちしてきた経験から、リアルな話をします。
結論から言うと、定期的にオイル交換をしていれば、軽自動車は20万キロ以上走れます。私が仕事で乗っていた軽トラも、20万キロを超えるまで走ってくれました。軽トラや軽バンの寿命が気になっている人にも、参考になるはずです。
■カー用品店スタッフに聞いた「50万キロ走った軽自動車」の話
以前、軽トラで稼働していたころ、車検でお世話になったカー用品店でこんな会話がありました。
私「メーターが20万kmなんですが、スタッフさんが見た中で最高何万kmの車がありましたか?」
スタッフ「50万kmですね。その方は3,000kmごとにオイル交換をされていました。こまめにメンテナンスすれば、そこまで走れるみたいですよ」
3,000kmに1回。一見すごく丁寧に聞こえますが、フードデリバリーをやっている人なら分かると思います。3,000kmなんて、2週間もあれば到達します。月に換算すれば、毎月1〜2回オイル交換が必要な計算です。コスト的にも手間的にも、現実的ではない人も多いでしょう。
■私の場合——20,000kmに1回でも大きなトラブルなし
軽トラ時代、私のオイル交換サイクルは20,000kmに1回。使っていたのはやや高めのオイルです。結果として、目立ったトラブルは1度だけ。走行10万km付近でオルタネーター(発電機)が故障し、修理費は当時で約8万円。それ以外は快調に走り続けてくれました。以前乗っていた軽スーパーハイトワゴンでは、15,000kmに1回、最安値クラスのオイル(約2,500円)で交換していました。
その車は、異音のサインを見逃して廃車にしてしまいました。そのときの話は、『車の異音「キュルキュル」を放置してはいけない|N-BOXを廃車にした私が、リバティで見つけたマフラーの小さなひび』にくわしく書いています。
軽自動車で20万キロ走って、大きな故障は1〜2回・トータル十数万円以下
20万km走行中、エンジンの高温警告ランプが点灯したことが1〜2回ありました。町の自動車整備工場に持ち込んだところ、冷却水の補充などで改善。修理代は1回あたり1万円前後でした。
つまり20万km走って大きな故障にかかった費用のトータルは十数万円以下です。
「軽自動車は壊れやすい」「維持費がかかる」というイメージは実体験とは大きく異なりました。定期的なオイル交換さえしていれば、軽自動車は驚くほど長く走れます。
■Amazonフレックスの雇い主の軽バン——28万キロで「めちゃくちゃ調子いい」
私「俺の車、今20万kmなんですけど、そちらの軽バンは?」
雇い主「28万kmですよ。めちゃくちゃ調子いいですね」
私「10万kmくらいでオルタネーターが壊れたことあるんですけど、そういうのは?」
雇い主「いや、そんなことは全然なかったですね」
定期的にメンテナンスをしていれば20万km以上は十分に走れるということが、この会話からも伝わってきます。
■中古車の走行距離の目安——経費を抑えるなら「10万キロ超えの軽自動車」が狙い目
走行距離別・中古軽自動車の販売価格相場
- 10〜12万km:20〜50万円
- 12〜15万km:10〜35万円
- 15〜18万km:5〜25万円前後
- 18〜20万km:5〜15万円前後
- 20万km超え:10万円以下
中古軽自動車の探し方・おすすめ検索ワード
以下のサイトで走行距離・価格を絞り込んで検索できます。
- カーセンサー:軽自動車・走行10万km以上で絞り込み検索——価格帯・地域・修復歴なしなど細かく絞り込み可能
- グーネット:軽自動車・走行10万km以上で絞り込み検索——業界最大級の掲載台数・地域・価格帯で絞り込み可能
- ヤフオク:軽自動車 10万km以上で検索——個人売買のため格安物件が見つかることも。整備記録・現車確認は必須
- メルカリ:軽自動車 10万kmで検索——個人売買・格安物件あり。購入前に状態確認を忘れずに
⚠️ 購入前に必ず確認すること:整備記録簿がある・修復歴がない・消耗部品の交換歴がある・販売前に点検・整備済みかどうか——これらを確認してから購入してください。
私が今乗っているホンダ ライフも、走行距離の多い中古車です。中古車販売店のリバティで買ったときの記録は『リバティでホンダ ライフを買った正直な記録|陸送費・特典・紹介制度まで全部書く』に、車検切れの中古車を選んで総額25万円で買った話は『中古車を買うなら「車検切れ」が断然安い|ホンダ ライフ中古を総額25万円で買った実体験と納車までの18日間』にまとめています。
■10万キロ超えの中古車を買うときに確認すべきポイント
- 整備記録簿がある
- 修復歴がない
- 消耗部品の交換歴がある
- 販売前に点検・整備済みかどうか
■過走行車でも、廃車で数万円になる——リセールバリューの割合は高いと言える
以前、新車で180万円で購入し、20万9,000kmまで乗り続けた軽トラを「廃車王」で4万円(リサイクル券・自賠責保険の残存返還金を含む)で引き取ってもらいました。
180万円の車が4万円というのは、リセールバリューとしては低い印象かもしれません。しかし、数万円〜20万円程度で購入した中古の軽自動車であれば、4万円の下取りはリセールバリューの割合として十分高いと言えます。稼働車両として購入した軽自動車が、役目を終えてもある程度の価値を持って戻ってくる——これも軽自動車を選ぶメリットのひとつです。
過走行車でも、まだ走れるなら買取を比べる
私の軽トラは、20万キロを超えて廃車にしても数万円になりました。ただ、そのときはほかの会社と比べなかったので、その金額が妥当だったかは分かりません。
手放す車がまだ走れるなら、中古車として買い取ってもらえる可能性もあります。過走行車だからと最初から廃車に決めず、車がまだ走れるかどうかで相談先を分けると考えやすくなります。
動かない車や、車検が切れた車、事故車は、廃車買取の会社に相談する方法があります。その1つがハイシャルです。
まだ走れる車なら、1社だけで決めず、複数の会社に査定を出して比べるのがおすすめです。比べる先の1つとして、車買取ソコカラの無料査定があります。
どちらに相談するかの考え方は、『車検切れで動かない車の処分費用は?自宅まで無料で引き取ってもらい、数万円もらう方法』にくわしく書いています。
■まとめ
- 軽自動車は定期的なオイル交換さえしていれば、20〜50万kmは走れる可能性がある
- オイル交換は頻度よりも「定期的に替えること」が本質
- オルタネーター交換(約8〜10万円)は10万km前後で起きやすい故障として念頭に
- 稼働車両は走行距離10〜15万km超えの中古軽自動車が、初期費用を抑える現実的な選択肢
- 車両費より維持費のほうが、長期では経費に大きく響く
- 手放すときは、まだ走れるなら買取の査定を比べ、動かないなら廃車買取に相談する
