フードデリバリーは、軽自動車でもできます。必要なのは、開業届、黒ナンバー(事業用のナンバー)、安全管理者講習と適性診断、事業用の任意保険です。書類に不備がなければ、黒ナンバーは最短1日で取れます。かかる日数と費用は、手続きごとに書いています。
私は2021年に食品工場を辞め、軽自動車で個人事業を始めました。運輸支局に経営届出を出し、貨物軽自動車安全管理者講習も修了しています。2022年10月からは、Uber Eats の配達を続けています。この記事は、その手続きを実際にやった順番でまとめたものです。
あなたはどこから読む?
- これから全部そろえる人 → 「全体の流れ」から順番に読んでください。
- 軽貨物の委託などで、黒ナンバーをもう持っている人 → 「⑥Uber Eats のアカウント登録を申請する」へ進んでください。提出する書類がそろっているかは、⑥の一覧で確認できます。
- まだ軽自動車を持っていない人 → 私が中古の軽自動車を買ったときの記録が参考になると思います。『リバティで中古車を買った正直な口コミ|ホンダ ライフの陸送費・車検の特典・紹介制度まで全部書く』
全体の流れ
- 開業届+青色申告承認申請書(税務署)
- 貨物軽自動車安全管理者講習受講
- 適性診断受診
- 黒ナンバー取得(運輸支局→軽自動車検査協会)※最短1日
- 任意保険を事業用に切り替え
- Uber Eats のアカウント登録を申請する
- 承認後(2〜3営業日)稼働開始
①開業届+青色申告承認申請書(税務署)
軽自動車でUber Eats の配達をする場合、個人事業主として開業届を税務署に提出する必要があります。開業届は、個人事業を始めたときに税務署へ出す書類です。
そして開業届と同時に必ず青色申告承認申請書も提出してください。この書類を期限内に出すかどうかで、年間の手取りが数十万円変わります。開業日から2ヶ月以内が期限です。期限を過ぎると、その年は白色申告になり、最大65万円(2027年分からは、条件を満たせば最大75万円)の青色申告特別控除が受けられません。
⚠️ 私はこの書類の存在を知らず、白色申告で莫大な所得税・社会保険料の支払い地獄を見ました。絶対に開業届と同時に提出してください。
詳しくは👉 青色申告承認申請書を出し忘れると地獄を見る——実体験から語る絶対にやるべき理由
- 提出先:管轄の税務署(またはe-Tax・マイナポータルでオンライン提出可)
- 費用:無料
- 必要なもの:開業届・青色申告承認申請書(国税庁サイトからダウンロード可)・身分証明書
②貨物軽自動車安全管理者講習を受けて修了証明書をもらう
講習を受けると、修了証明書がもらえます。この修了証明書がないと、黒ナンバーの手続きも、Uber Eats のアカウント申請も通りません。最初に済ませておきましょう。Uber Eats には、アカウント登録の申請で運転免許証や任意保険の証明書などをアップロードするときに、いっしょに提出します(⑥で説明します)。
- 受講方法:eラーニング(スマホ・タブレット・PC)で受けられる講習機関もある
- 受講料:講習機関によって異なる
- 申込先:国土交通大臣の登録を受けた講習機関
- 更新:2年ごとに定期講習を受ける
③適性診断(軽貨物の初任診断)を受ける
適性診断を受けると、診断票がもらえます。この診断票も、Uber Eats のアカウント申請で提出します。受けていないと、申請が通りません。受診には予約が必要です。
- 所要時間:約1時間40分(ナスバの初任診断の場合)
- 受診場所:自動車事故対策機構(NASVA)など、国土交通大臣の認定を受けた機関
- 費用:ナスバの初任診断は4,800円(税込)。ほかの認定機関では料金が違う場合があります
- 必要なもの:運転免許証などの本人確認書類
- 受診後:診断票が発行される(Uber Eats 登録時に提出が必要)
④黒ナンバーの取り方(運輸支局→軽自動車検査協会)
軽自動車でお金をもらって荷物を運ぶ(Uber Eats の配達も含む)には黒ナンバー(事業用ナンバープレート)の取得が必須です。黄色ナンバーのままUber Eats の配達をすると無許可営業となり、罰金や懲役の対象になります。
黒ナンバーなしで車で配達しようとするとどうなるかは、こちらの記事に書きました。→ Uber Eats(ウーバーイーツ)を車で配達するとバレる?黒ナンバーなしでは登録の審査にも進めなかった話
黒ナンバーの必要書類
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書(提出用・控え用の計2部)——運輸支局の窓口で無料配布しているので、当日記入してOK
- 運賃料金設定届出書・運賃料金表(各2部)——こちらも運輸支局で入手可能。料金は自由に設定できる
- 事業用自動車等連絡書(1部)——運輸支局で入手可能
- 車検証のコピー(1部)
- 貨物軽自動車安全管理者の選任届出書(2部)と、講習の修了証明書の写し
⚠️ 3つの届出書類(経営届出書・料金設定届出書・連絡書)はすべて運輸支局の窓口で無料でもらえます。事前にダウンロードして記入していく必要はなく、当日窓口で受け取って記入することができます。
黒ナンバーの取り方の手順と費用
- 運輸支局で上記書類を提出→経由印をもらう
- 経由印が押された書類を持って軽自動車検査協会へ
- 黒ナンバープレートを受け取る
- 費用:ナンバープレート代は、地域や種類によって違います(私は約2,000円でした)
- 所要時間:書類に不備がなければ最短1日で完了
⑤任意保険を事業用に切り替え
黒ナンバー取得後は必ず保険会社に連絡し、任意保険を事業用に切り替えてください。Uber Eats のアカウント申請では、事業用の任意保険の証明書を提出します。事業用に切り替えていないと、申請が通りません。
そのとき、今の等級を引き継げるかも聞いておきましょう。保険会社によっては黒ナンバーを引き受けていないので、黒ナンバー専用の保険をネットで比べられるサービスでも、同時に見積もりを取っておくと安心です。
⑥Uber Eats のアカウント登録を申請する
軽自動車の準備と手続きがそろったら、いよいよUber Eats の配達パートナーとして登録します。下記のUber公式ページから、アカウント登録を申請してください。
申請後、サポートセンターの案内にしたがって必要書類をアップロードし、審査を受けます。審査に通れば、Uber Eats の配達パートナーとしてのアカウントが有効になります。提出する書類は次のとおりです。
Uberに提出する書類
- 運転免許証
- 車検証
- 自賠責保険証明書(ナンバープレートの情報が記載されたもの)
- 事業用任意保険の証明書(事業用に切り替えたものが必要)
- 黒ナンバーの写真(車体とナンバープレートが写っているもの)
- 貨物軽自動車安全管理者講習の修了証明書
- 適性診断票
⑦承認後(2〜3営業日)稼働開始
書類が承認されると、パートナーアプリから軽自動車でのUber Eats の配達が可能になります。初回稼働前に以下を確認してください。
- アプリで新しい車両が選択できるか確認
- 黒ナンバーが正しく登録されているか確認
- 事業用任意保険の切り替えが完了しているか確認
まとめ
- 開業届と青色申告承認申請書は必ずセットで提出——期限を過ぎると年間数十万円の損失になる
- 安全管理者講習と適性診断は、受けていないとUber Eats のアカウント申請が通らない
- 黒ナンバーは書類が揃えば最短1日で取得可能
- 黒ナンバー取得後は任意保険を事業用に切り替えること——事業用でないとUber Eats のアカウント申請が通らない
アカウントが承認されたら、初日の操作は画面ごとこちらで説明しています。
『Uber Eats アカウント取得後の全操作|現役配達パートナーが画面ごと見せる、初日の稼ぎ方』
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『Uber Eats(ウーバーイーツ)の始め方|軽自動車で配達パートナーに登録するまでの7ステップ』

