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iPhoneで契約すると損する「Apple税」の正体|同じアプリがWebだと安くなる10本と、年1万円超を取り戻す方法

節約・お金
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※本記事の料金は 2026年6月時点 の各社公表情報をもとにしています。サブスクの価格は改定が多く、後述のスマホ新法でさらに動いている最中なので、契約前に必ず公式サイトの最新価格をご確認ください。

配達の合間や寝る前、スマホでYouTubeを見たり、サブスクをいくつか契約している人は多いと思います。私もそうです。

でも、もしあなたがiPhoneを使っていて、その契約を「アプリの中から」済ませているなら——同じサービスなのに、毎月1,000円前後よけいに払っているかもしれません。

これがいわゆる「Apple税」です。今回、iPhoneのアプリから契約すると割高になる代表的なサービスを10本、実際に料金を並べて調べました。全部Web(ブラウザ)から契約に切り替えるだけで、年間でいくら取り戻せるのか。最後にゲーム課金や、2025年末の法改正でこの仕組みがどう変わってきているかまで、正直にまとめます。

そもそも「Apple税」ってなに?

仕組みはシンプルです。

iPhoneのアプリ内でお金を払うと、その決済はApp Store(Appleの決済システム)を通ります。このとき、サービスを提供している会社はAppleに手数料を払う必要があります。歴史的には最大で売上の30%ほど。

会社からすれば、手数料を引かれるぶん手取りが減るので、その分を価格に上乗せします。結果、iPhoneのアプリから契約すると割高、ブラウザ(Web)の公式サイトから契約すると手数料がかからず安い、という差が生まれます。これが「Apple税」と呼ばれているものの正体です。

  • 安く済ませたいなら、アプリの中ではなくブラウザ(Safari・Chrome・PC)から公式サイトで契約する
  • アプリ自体は普通に使える。「Webで契約したらアプリが使えない」ということはない(契約の入口を変えるだけ)
  • 同じサービス・同じ内容なのに、入口で値段が変わるだけ

それでは、実際に差が出る10本を見ていきます。

iOSで契約すると割高なサブスク10本【比較表】

それぞれ「ブラウザ(Web)から契約した場合」と「iPhoneのアプリから契約した場合」の月額です。差額の大きい順ではなく、種類が散るように並べています。

サービス(種別)Web/ブラウザiPhoneアプリ課金月の差額
YouTube Premium(動画・個人)1,280円1,680円+400円
YouTube Music(音楽・一般)1,080円1,450円+370円
ニコニコプレミアム(動画)790円990円+200円
DMM TV(動画配信)550円650円+100円
クックパッド プレミアム(料理)308円400円+92円
DAZN(スポーツ配信)直接契約が安いアプリ課金は割高約+100円
Pairs/ペアーズ(マッチング・1ヶ月)3,700円4,800円+1,100円
Omiai(マッチング・1ヶ月)3,900円4,900円+1,000円
アンジュ(マッチング・1ヶ月)3,600円4,800円+1,200円
with/ウィズ(マッチング・12ヶ月)月2,016円月2,233円+217円

※マッチングアプリは1ヶ月・3ヶ月・12ヶ月などプランごとに月額が変わり、長期プランほど月の差は縮みます。ニコニコプレミアムは2026年8月1日にWeb(月額払い)が790円→990円に値上げされ、Apple決済(990円)と同額になります。つまり8月以降はこの200円差はなくなる見込みです。いずれも契約前に最新価格をご確認ください。

通年で使うサブスクだけで、年1万円超

マッチングアプリは「出会えたらやめる」など使う期間が人それぞれなので、いったん外して考えます。

動画・スポーツ・料理など1年を通して契約しっぱなしになりがちなサブスク——たとえばYouTube Premium・ニコニコプレミアム・DMM TV・DAZN・クックパッド プレミアム——をすべてWeb契約に切り替えるだけで、

(400+200+100+100+92)円 × 12ヶ月 = 年間 10,704円

※2026年8月以降は、ニコニコプレミアムのWeb料金が値上げされて差(+200円)が無くなるため、この例の合計は年8,304円になります。ただしマッチングアプリを使う月があれば、差額はふたたび簡単に1万円を超えます。

マッチングアプリを使っている期間があれば、月1,000円以上の差がさらにのってきます。なお、YouTube MusicはYouTube Premiumに含まれているので、上の合計では足していません。音楽だけ聴ければいい人はPremiumの代わりにMusic単体(Webで月1,080円)を選ぶ形で、どちらにしてもアプリ課金だと割高、という点は同じです。

正直に言うと、1本あたりの差は数十円〜数百円です。けれど毎月・毎年ずっと続くお金なので、配達で1万円稼ぐ大変さを思えば、入口を変えるだけで戻ってくるなら大きいと思います。

補足:YouTube Premiumは「年間プラン」がさらに安い

YouTube Premiumは、iPhoneアプリの月払い(1,680円)に対して、Web/Androidからなら年間プランが用意されていて、月あたりに換算するとさらに安くなります。長く使うつもりなら、Webから年間プランで入るのが一番お得です。学割やキャリアのキャンペーンが使えることもあるので、登録前に一度チェックしてみてください。

※注意:YouTube Music単体を契約している人が、あとからYouTube Premiumに入っても、Music単体は自動では解約されません。Googleも「重複する定期購入は手動で管理が必要」と案内していて、放っておくと二重課金になります。とくにMusicをiPhoneアプリ課金、Premiumをweb…のように別々の窓口で契約していると気づきにくいので、心当たりがあれば契約中のサブスク一覧で重複していないか確認してください。

(YouTube Premiumの中身や登録手順は、こちらの記事でも詳しく書いています → YouTubeプレミアムはフードデリバリーの必需品か?現役配達員が使って分かった利点と注意点

今すぐ安くする方法(Web契約の手順)

やることは「アプリではなく、ブラウザの公式サイトから契約する」だけです。

これから契約する人

  1. SafariやChrome、できればパソコンのブラウザで、そのサービスの公式サイトを開く
  2. 会員登録・ログインする
  3. プランを選び、クレジットカードなどで支払う
  4. 契約後は、いつものアプリにそのアカウントでログインすれば普通に使える

すでにアプリから契約してしまっている人

  1. まず今の契約(Apple ID課金)を解約する(iPhoneの「設定」→自分の名前→「サブスクリプション」から)
  2. そのうえで、ブラウザの公式サイトから契約し直す
  3. 次回の支払いから安い料金になる

※パソコンがあれば、ブラウザで apps.apple.com/account/subscriptions にApple ID(Apple Account)でサインインすると、契約中・停止済みのサブスクがまとめて一覧表示されます。「今いくつ・いくら払っているか」の棚卸しに便利です。

注意点

  • サービスによっては、Safariで公式サイトを開くと強制的にアプリに飛ばされることがあります。その場合はChromeを使うか、パソコンから契約するとスムーズです
  • 解約は「アプリを消すだけ」では完了しません。必ずサブスクリプションの停止手続きをしてください
  • 二重契約にならないよう、解約→再契約の順番を守りましょう

【番外編】ゲーム課金はもっと根深い

「ゲームアプリはPCで安く課金できないの?」という話もしておきます。結論は ゲームによる です。

原神・鳴潮・崩壊スターレイルのように公式のPC版があるゲームや、もともとブラウザで遊べるゲームは、App Store以外の入口(PC版や公式サイト)から課金できる場合があります。Appleの手数料を通さないぶんお得になることがあり、たとえばPC向けの課金ルートでは常時数%、キャンペーン時には10〜25%ほど安くなる例もあります。

ただし、サブスクと決定的に違う点が2つあります。

  • ゲームの課金は「月いくら」ではなく「同じ金額で石・ジェムがいくつもらえるか」の勝負。だから上の比較表のような形では並べにくい
  • PC・Webで課金できるゲームは一部だけ。多くのスマホゲームはApp Store/Google Playでしか課金できず、その場合はApple税を避けようがない

ガチャは課金額が膨らみやすい世界なので、「数%でも大きい」のは確か。でも「PCで使える=必ず安くできる」ではない点だけ、正直にお伝えしておきます。割引はキャンペーンで頻繁に変わるので、課金前にそのゲームの公式案内を確認してください。

【2026年最新】Apple税は、いま崩れ始めている

ここまで「Web契約が安い」と書いてきましたが、その前提そのものが、2025年末から大きく動いています。

2025年12月18日、日本で「スマホソフトウェア競争促進法(通称・スマホ新法)」が全面施行されました。ざっくり言うと、AppleやGoogleの「囲い込み」を是正するための法律です。これにより、

  • アプリ内から外部の決済や、自社サイトへ誘導しての課金ができるようになった
  • Appleの手数料も引き下げ(標準21%+Apple決済5%、小規模事業者や2年目以降のサブスクは10%+5%など)
  • App Store以外の「代替アプリストア」が日本でも解禁。欧州発の「AltStore PAL」や、ソフトバンク系の「あっぷアリーナ!」などが登場

つまり「Apple税=一律30%」という前提は、日本ではもう崩れ始めています。今後、各社が外部課金を取り入れれば、アプリの中でもWeb並みの価格が出てくる可能性があります。

Appleは「手数料を取る」だけでなく「締め出す」存在でもあった

もうひとつ覚えておきたいのが、Appleは手数料を取るだけでなく、アダルトなど一部のカテゴリはそもそもApp Storeから締め出してきたということです。だからこの種のサービスは、これまでiPhoneのアプリにはならず、Webでしか使えませんでした。

新法で代替アプリストアが解禁されたことで、こうした「App Storeに無かったアプリ」も入手できる道が開きつつあります。手数料の話だけでなく、「誰がアプリの可否を決めるのか」という意味でも、iPhoneの当たり前が変わろうとしている、というわけです。

まとめ:入口を「Web」に変えるだけで、毎年戻ってくる

  • iPhoneのアプリの中から契約すると、Apple税のぶん割高になりがち
  • ブラウザ(公式サイト)から契約し直すだけで、通年サブスクを全部Web契約にすれば年1万円超戻ってくる計算(例で年10,704円)
  • マッチングアプリは特に差が大きく、月1,000円以上違うことも
  • ゲーム課金は「得できる場合とできない場合」がある
  • 2025年末のスマホ新法で、この仕組み自体が変わり始めている

5分の手間で毎年戻ってくるお金です。心当たりのある人は、今入っているサブスクの契約方法を一度見直してみてください。

なお、Androidを使っている人は「Google税」のほうも気になるはず。仕組みや、iPhoneより損しにくい理由はこちらにまとめました → Android版「Apple税」=Google税の正体

※くり返しになりますが、料金は2026年6月時点のものです。改定が頻繁なので、契約前に各サービス公式サイトで最新の金額を確認してください。

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